文豪スイング 小川未明『母犬』
皆様、ご機嫌いかがでしょうか。本日は【100】バットを振りました。 「母」に関する小説を読んで、バットを振っています。 今回は人間の母ではなく、『母犬』です。 ピンクの15行を【言ってバットを振り】ました。1行2回ずつ。 青空文庫より引用。 小川未明『母犬』 どこから、追われてきたのか、あまり大きくない雌犬がありました。 全身の毛が黒く、顔だけが白くて、きつねかさるに似て、 形は、かわいげがないというよりは、なんだか気味悪い気がしたのであります。 だから子供たちは、この犬を見ると、石を拾って投げつけたり、 なにもしないのに、追いかけたりしました。犬はますますおどおどとして、 人の顔を見れば逃げ…