黒岩涙香翻訳小説 『花あやめ』あらすじ4
黒岩涙香の翻訳小説『椿説花あやめ』を7月4日より連載開始し、8月30日第76回を掲載し、完結しました。原作『母の罪』バアサ・エム・クレイ女史作1902年(明治35年)6月17日から10月5日まで新聞「萬朝報」に連載された。(黒岩涙香作品・夢現半球)より『椿説花あやめ』のあらすじ4蔵戸家の二人の息子太郎、次郎が乗船していたプリンス号が沈没し、生存者は居ないと思われていたが、沈没して数か月経った、翌年の春、タイムズ紙に沈没したプリンス号に二名の生存者が居たとの報が掲載された。此の報を見た松子の母の草村夫人は、このタイムズの記事が蔵戸子爵の目に触れるのを恐れ、タイムズを密かに部屋に持ち帰り、暖炉で燃やしてしまった。一方ロンドンに帰って居た瓜首弁護士の事務所に、病気に罹(かかっ)てやせ細ったと思われる、一人の青年...黒岩涙香翻訳小説『花あやめ』あらすじ4