農業はスマートじゃない!
最近、スマート農業という言葉をよく耳にします。ITを活用して農業の労働力削減や作付面積拡大をねらったもので、若い世代の就農者に興味をもたれているようです。池井戸潤の人気シリーズ「下町ロケット」の最新刊も、農業用トラクターの開発と農地の利権に絡むお話でした。私自身は農家ではないものの、田舎なもので、古い世代からの付き合いでは農家さんが多いです。会社勤めしながら兼業農家、定年退職後あるいは脱サラ後に生家の農業を継いだなど、たどりつく道はそれぞれ。なかには、最初から農業の跡取りとして自覚があって、農業大学でしっかりと農化学から、販路の開拓などマーケティングまでしっかり学んでくるひともいます。農業といえば、誰でもできる自然相手の体を動かす気持ちのいい仕事というイメージがありますが、実態はなかなか厳しいです。今回は、そん...農業はスマートじゃない!