全てに嫌気がさしても
1 およそ存在する全てのものに対して、嫌気がさす。如何なる存在も許すことができない。そこにあることが耐えられない。何もかもに対してむしゃくしゃし、とにかく喚き散らしたい。そんな感情に私はよくなる。でもいい大人なので我慢してグッと堪えて、ギリギリ理性で押さえ込んでは、人間の振りをしながら仕方なく日々を生きていく。時間が流れる限り、投げ出したくとも投げ出すことはできないから。生きることが大好きだから、生きられる内容はどうしたって受け入れなければならない。嫌気がさしても、嫌気がさしたままで前に進むしかない。 2 何か一つでも希望はないのだろうか。そんなことを考えてみても、およそ何も思いつくことはでき…